お笑い芸人になりたい人に伝えておきたいこと

お笑い芸人になりたい!

今の日本はお笑いが盛んです。
お笑いブームが去ったとはいえ、お笑い番組やバラエティ番組は毎日のように放送しています。
テレビをつければ芸人が映っていない時間なんてないといってもいいでしょう。
数年前にもM-1グランプリが復活してニュースになりましたね。

今流行りのYouTuberに押されてはいるものの、今でもお笑い芸人は子どもたちの夢の一つです。

ですが、一言言わせてください。

やめた方がいいです……!

「そんな言葉は聞き飽きた……?」
「いつも親に反対されている?」
「大人は何も分かっていない?」

いやいや、そういう夢を追いかけるどうこうの話をしているわけじゃないです。
この記事では15年間お笑い芸人を続けた私が、お笑い芸人の「本当に辛い真実」をお伝えします。
お笑い芸人になりたいあなたは一度読んでいただけたら嬉しいです。

自己紹介

中身に入る前に身バレしない程度に自己紹介をします。
私は芸歴が15年になる業界でいうと「そこそこの中堅」の芸人です。
最大手のよし○○ではないものの、事務所にも入っています。
テレビも月に1~2度出演していて、あとはラジオやライブ、お笑いイベントなどに出演しています。
自分で言うのはあれですが、まぁ、「そこそこ頑張っている方」です。
テレビに一度も出れずに辞めてしまう芸人の方が多いですからね。

今までたくさんの芸人が辞めていくのを見届けました。
先輩、後輩問わず。
才能がある、ないに関わらず。

芸人の大変さは入ってみないと分かりません。
もしかしたら、楽しさも。

稼げない

芸人は本当に稼げません。

よく地方のイベントで最大手よし○○の若手芸人さんが言う決まり文句があります。

「ぼくらの初めてのギャラいくらか分かりますか?」

観客は思い思いに安い金額を答えます。
ですが芸人はこう続けるんですね。

「もっと安いです」
「もっと安いです」
「もっともっと安いです!」
「答えは500円です」

だいたいここで観客の半数くらいが驚いた顔をします。
芸人は更に続けます。

「でもぼくらコンビで二人じゃないですか。これを二等分するんですよ」
「一人250円です」

これでもう少し驚く人が増えます。
で、こう続けるんですね。

「こっからきっちり10%税金もっていきますからね」
「税金引かれて一人当たり225円。これ1ステージじゃないですからね!ひと月ですからね!」

まぁここまでは本当にテンプレ。
お笑いに詳しくない人でも聞いたことある人は多いんじゃないでしょうか。
だいたい慣れている芸人はこれだけじゃウケないことを分かっています。なのでこの後こう続けます。

「それでもね、ありがたいことにぼくらも結構売れまして、月収がなんと!100倍になったんですよ!」

え?すごい!やっぱり夢がある世界だな、と観客は思うでしょう。

「22500円!」

100倍でもそんだけかい!というやつですね。

コンビニのバイトをした方がよっぽど、よっっっぽど稼げます。

この話の怖いところは、よし○○さんの給料は安いなぁということではありません。
現在、うちの事務所で『毎月22500円以上もらっている芸人はほとんどいない』ということなんです。

テレビやラジオのレギュラーがあれば、まだ可能性はあります。
毎週末、土日毎日仕事が入れば、まぁなんとかなります。
でも、皆が皆そんなに売れっ子ではないので、結局売れている芸人は稼げる。そうでない芸人はいつまで経っても貧乏、となってしまうんです。

よし○○さんのギャラは10分の1と言われています。
10000円もらったら事務所が9000円持っていくということですね。
これはおそらく他のどの事務所よりも搾り取られています。
他の事務所も、5:5だったり、7:3だったりと割合はバラバラですがまぁ10分の1ということはないでしょう。
フリーなら丸々もらえるわけですからね。

ならよし○○なんて辞めて他の事務所に入ればいいじゃないか?
確かにそうかもしれません。でもよし○○さんはその分仕事の数があるんです。
安くても、営業の数が多く、コネやパイプもある。それが最大手の強みです。

じゃあやっぱりよし○○さんが最強?
いや、一概にそうとも言い切れないんです……。

バイトに入れない

当然ですが、時給制のアルバイトで丸1日働いて1000円ということはありません。
でも、お笑いの世界だと往々にしてある話です。
また自主ライブだとギャラはもらえず、ノルマで逆にお金を払うケースも少なくありません。
しかもライブや営業がある日は当然アルバイトに入れません。
当然、それだけで生活できるはずもなく、芸人は極貧生活を強いられることになるのです。

また、テレビやラジオの収録は何カ月も前から決まっているものだけではありません。
小さいエキストラ的な出演や、当日になって急遽ピンチヒッターとして呼ばれることもあるので、アルバイトを入れているとチャンスを逃すことになります。
テレビに出たい!という強い志を持つ人ほどアルバイトを入れれず、家でただ不安と闘うことになるのです。
勿論、そうしたからといってテレビに出れる保証は一切ありません。
猿岩石で一世を風靡した有吉さんがブームが去った後仕事が一切無くなり、8年間絶望と戦いながら家でテレビを観て過ごしたという話は有名ですね。

また、芸人の世界は上下関係が厳しく、先輩に誘われた飲み会をバイトがあるからと断ることなどあってはいけません。
先輩からの急な呼び出しや、局のスタッフさんとの打ち合わせ、そして自身のネタを作る時間。
しなければならないことはとても多く、しかもそれが報われるかどうかも分かりません。
その為に、泣く泣くアルバイトを削る。
それが芸人の日常です。

人気が出ない

身も蓋もないことを言います。面白くても売れません。
事実、私の周りにも死ぬほど面白いのに全く売れない芸人はたくさんいます。

また、逆に「なんであいつが売れてるんだ」みたいに思うことも多々あります。
テレビを観ていても「自分ならこうする」「自分ならもっと上手くできる」と思う毎日です。

勿論、売れる人は何か理由があります。あるはずです。
でもそれが何なのかは誰にも分かりません。
テレビ局の偉い人も、事務所の偉い人も分かりません。

カッコよく言うなら「時代」に選ばれるかどうか。

面白いはもう大前提なんですね。
そして売れるために努力をすることはできても、「これをすれば売れる」ということは存在しません。
いくら努力をしても人気は出ない。
いくら面白くても人気は出ない。
そして人気が出ないと周りは何も評価をしてくれない。
これが芸人の世界です。

外出先で変なことをできない

テレビに出ると、次第に街中で声を掛けられることが増えていきます。
初めはとても嬉しかったです。
自分が芸能人であることを実感できるし、周りにもドヤ顔できるし。
でもそれも初めのうちだけですね。
やはりデメリットの方が大きいです。
ろくに女の子と手をつないで歩けないし、コンビニで立ち読みも出来ない、エッチな本を買うことも出来ない。
気にしなければいいのですが、気にせず生活できる人なんているのか。
人ごみの中で声を掛けられたら、お店の人から嫌な顔をされますしね。
なので、外出する時はマスクをつけるようになりました。
私ですらこうなんだから、もっと売れてる一流芸人の方々はどれだけ苦労されているやら……。

仲間がどんどん辞めていく

芸人には「辞めるタイミング」というものがあります。
大学を卒業するとき。
就職をするとき。
恋人が妊娠したとき。
子どもが生まれたとき。
親の体調が悪くなったとき。

いくら面白くても、才能があってもオーラがあっても、辞めていきます。
経験で言わせてもらうと、才能がある人ほど早く辞めていきます。

引き留めることはできません。
私も同じだから。
同じ環境で苦しんで、切磋琢磨した仲だからこそ、分かる感情があります。

私たちは、辞めるきっかけを探しています。

「売れたい」という感情の裏には「辞めたい」という感情があります。

今の生活が辛い。
この生活から脱出する方法は二つしかない。
「売れる」か。
「辞める」か。

だましだまし自分の感情に気づかないふりをして続けるうちに、
一人ひとりと先輩が辞めていく。後輩が辞めていく。
気づくと走っているのは自分だけになります。

自分より面白いあいつもあいつも辞めた。
それでも自分も信じられない未来を信じて努力を続けるしかない。
これが芸人の世界です。

自分と同じように親も歳をとる

私は今年で芸歴15年になります。
ということは芸人を始めた時から15歳歳をとりました。
ということは同じように両親も15歳歳をとったということになります。
元気だった両親がだんだんと年老いていく姿は見ていられません。
自分が立派に独り立ち出来ていないという負い目もありますから。

売れるかどうか分からない世界に身を置く以上、自分のことは仕方がないと諦めはつけられます。
でも親に対しての申し訳ない気持ちは、多かれ少なかれ抱えて生きています。
そんなこと誰も言いたがりませんけどね。

将来の不安

歳を取ればとるほど、将来の不安は増していきます。
バイトもだんだんと選択肢が狭くなり、
社員さんよりバイト歴が長くなり、
気づくと周りは年下ばかり。
まだ潰しの利く仕事ならいいですけどね。
レンタルビデオ屋なんかもう悲惨です。

同い年の友達は家を買った車を買ったが当たり前の年になっても雨の中原付で移動する。
だんだんと体も無理が利かなくなってきて、体調を崩しがちになります。
そうなるとどんどんこのままでいいのかという不安は増していきます。

趣味でも出来る

お笑い芸人にもいくつかの種類があります。
一つはお笑いだけで飯を食っている人。
一つはそうなる為に頑張ってバイトをしながら努力している人。
一つは就職して安定した収入を得ながら、趣味として芸人をしている人。

最後の中にも実は何かをきっかけに売れてやろうという野心を持っている人と、そうでない完全に趣味の人がいます。
就職をしている方が当然収入も安定しますし、社会的な風当たりも厳しくないでしょう。

実際平日のライブにバンバン出たり、テレビのオーディションをどんどん受けたりしなければ、就職しながらでもお笑いは出来てしまいます。

「いや、俺は売れるんだ!」
そう歯を食いしばって努力しても、ふいに何かで話題になってそういう人がバーンと売れてしまうことだってあります。
何度もそういった悔しい思いをしながら、ふと気づいてしまうんですね。
「あれ?就職してもお笑いって出来るじゃん」と……。

目の前のお客さんを笑わせることにプロもアマも関係ありません。
就職しても出来るんですよね。

お笑いで成功してお金が欲しい。
就職した方がお金が稼げるんですよね。

じゃあ自分を支えていたお笑いのモチベーションって一体なんなんだろう。
それに気づいてしまうと、一気に将来が真っ暗になります。

そもそも面白くない

芸人は面白いもの。
ということは面白くないと芸人ではない。
その理論でいうと、面白くない人は一生面白くないままです。

どの世界にもカリキュラムや教育体制というものは存在します。
何も分からない状態で業界に飛び込んできた新人を一人前に育て上げる制度が整っています。

ですが、お笑いの世界は教育方法が確立していません。
いくつかのルールや定石はあります。
ベタな笑いもあります。

でもそれはあくまで芸の一部分です。
基本的には全て自分で考えて、他人の芸を見て盗まなくてはいけません。

でも言ってしまえば、それが出来る人は初めから出来ます。
芸人としてデビューする前から人を笑わせています。

逆に言えばこれが出来ない人は一生出来ないままです。
誰も面白くなる方法は教えてくれないし、そもそも分かりません。

そして、「面白くない」「才能が無い」ということを本当に真摯に伝えてくれる人は、いません。
そのまま、50歳になっても、60歳になっても、面白くないまま、売れないまま、芸人を続けるのか。

この恐怖に耐えられる人はなかなかいません。
いたとしてもそれが正しいとは到底思えません。

さて、ここまで、芸人の辛いところばかり書いてきましたが、勿論そんな嫌なことばかりではありません。
というか自分自身書いてて落ち込んできました(笑)
なのでここからは芸人のメリットについて書いていこうと思います。

当たるとデカい

芸人の世界は当たるとデカいです。
それはもうめちゃくちゃ稼げます。

たけしさんが年収15億だとか
有吉さんが年収8億を超えただとか

それはもうとんでもない額の世界。

M-1で優勝したら賞金はコンビで1000万円。
事務所に持っていかれたり、税金で引かれた部分を考えても、それによって増えた仕事で翌年の年収は3000万円にも届くといいます。

また、俗にいう「一発屋」という人たちも稼いでいます。
「なんでだろ~」で一世を風靡したテツandトモさんは営業のギャラが一本100万円近く、今でも年収は1億を優に超えるといわれています。
また、芸能界で得た人脈や交渉術で会社やお店を経営し、大成功している芸人もたくさんいます。
(勿論全員が全員成功しているわけではなく、経営に手を出して失敗した芸人もたくさんいますけどね)

これは普通の会社勤めの人ではなかなか届かない世界だと思います。
一世代でここまでの富を築ける職業は、なかなか多くないのではないでしょうか。

良い女をめちゃくちゃ抱ける

初めに言わせてください。これは私の言葉ではありません!(笑)
今は芸能界を引退された島田紳助さんがよし○○の養成所の特別講師として講座をされた時の言葉です。

でもこれは確かにその通りです。
芸人はめちゃくちゃモテます。
モテようと思えば、ですけど。
私は芸風的にも顔的にもあまりそういう話からは遠ざかっていますが(笑)

それこそ見たこともないような美人を抱けます。
CAやナース、グラビアアイドルなど、交友関係も普通の会社勤めの人では知り合えないような綺麗な人と出会えます。

まぁ、だからなんだと思う人も多いでしょうが(特に女性の読者の方、すみません)、
これをモチベーションに芸人をしている人はとても多いです。
下手したらこういうよこしまな動機の芸人の方が面白かったりするから、侮れません。

チヤホヤされる

名が売れるというのはデメリットにもなるのですが、やはり街中で声を掛けられると嬉しいものです。
芸人なんて承認欲求の塊なんだから、それはそれは気持ちのいい瞬間です(笑)
会社員だと絶っっ対にあり得ないことですからね。

電車に乗っていて女子高生に声を掛けられたり、
居酒屋で隣の人に奢ってもらったり、店の人にサービスしてもらったり。
サインや握手を求めてきた人が緊張していたりすると、「おぉ、そんなに憧れの人なのか」と嬉しくなります。
他ではなかなか満たせない、有名人の特権、というやつですね。

ウケると最高に気持ちいい

ウケるというのは本当に気持ちいいです。
何よりこれに尽きます。
ライブで自分が発した言葉で、表情で、目の前のお客が笑い声をあげる。
それは1人、2人でも気持ちいいですが、それが100人単位になると笑い声は「どっ」と聞こえます。
芸人はこれを「会場がうねる」と呼んでいます。
会場が波のように揺れ、バッコンバッコンと笑い声や笑顔が自分に向かって飛んでくる快感は、もう何ものにも代えられません。
こればっかりは、体験した人でないと理解できないことでしょう。

ほんこんさんが言った言葉に全てがこめられている気がします。

「一億円貰うより一億人笑わす一言のほうが欲しいわ」

まとめ

お笑い芸人になるのはお勧めしません。

正直、お笑い芸人は職業ではありません。
事務所に所属していても、事務所が生活を保障してくれるわけでもない。
あくまでも個人事業主の扱いです。
しかも普通の人なら絶対に手を出さない、99,9%破産する、そんな劣悪なジャンルの事業です。
ギャンブルでもやっていた方がよっぽど安定するでしょう。

それでもお笑い芸人は、夢のある職業です。
というか夢しかない職業です。
生活を捨てて、安定を捨てて、何もかも捨てて、それで何が得られる?

何も得られません。

でも、もし、あなたが、それでも遮二無二前を見据えて努力を続けられたら、

生活苦も、絶望も悲しみも、全部乗り越えて、成長し続けることが出来たら、

もしかしたら、

目の前の人を笑わせることが出来るかもしれません。

それを素晴らしいと思えるかどうか。
もし素晴らしいと思えるのならば、お笑い芸人を目指してみてもよいのかもしれません。
お笑いは素晴らしいですよ。
やる側に行くか、見る側に行くかは置いておいてね。

倉庫内作業に転職すべきか?10年働いてわかったこと


古田 正(30代・男性)

こんにちわ。
吉田と申します。

「倉庫内作業ってどう?」
「転職で迷ってるんだけど…」

僕は倉庫内作業で10年働いているため、こうした相談をよく受けます。

でも答えはいつも決まって、「倉庫内作業はやめたほうがいい!」です。

デメリットばかりの業界ですから。
待っているのは醜い現実です。
安易な転職は、避けるべきです。

もちろん倉庫内作業にも良い面はあります。
でもデメリットの方が圧倒的に多いのです。

そこで今回は「倉庫内作業における6つのデメリット」書いてみたいと思います。
転職を考えてる人にぜひ読んで欲しいです。

デメリット1:肉体的にきつい

倉庫内作業は肉体的にきついです。
1日中、歩き続けるので、足がパンパンになります。

特に過酷なのはピッキング作業です。
20Kg、30kg以上の重い荷物を、何度も何度も運びます。
時期によっては1日中、この作業をすることもあります。
ふつうに地獄です。

仕事が終わると、腕や足だけではなく、からだ全体がパンパン。
疲れが取れず、次の日もかなり疲れがたまった状態です。
私はベテランな方ですが、それでもこの調子です。
むしろ体がガタガタで、疲労骨折は何度か経験しました。

未経験の方は「体を理由に」辞める方がたくさんいます。
体感的には、7割の方が1年以内に退職しています。

倉庫内作業は、そのくらい肉体的にきつい仕事です。

デメリット2:精神的にきつい

倉庫内作業は精神的にきついです。
なぜかというと、検品という確認作業があるからです。
検品は、正しく出荷するための作業です。
間違いを防ぐ最後の砦となります。

もし誤出荷すると・・・。
取引先から、即クレームが入ります。
商品の数が足りなければ、取引先にとっても死活問題ですから。

うちの営業さんや上司は、平謝り。
取引先によっては、出向いて土下座もします。
私も何度か同行しましたが、お相手のお怒りは尋常ならぬもので…。
人生初の土下座もこの時に経験しました。

検品ミスは、様々な人に迷惑をかけます。
どの作業のミスよりも大目玉を食らいます。

パートさんがやらかした誤出荷でも、全ては検品者の責任(正社員)です。

検品作業は、単調な作業の繰り返しなので、飽きもしますし、眠くもなります。
時計を見ては「まだ10分しか経ってない…」とゲンナリします。
慣れた人でもミスが起こしてしまいます。

倉庫内作業は、精神的苦痛も多々あるのです。

デメリット3:時間的に厳しい

倉庫内作業には、楽な面もあります。
基本的にひとりで淡々と作業できますから。
他人に気を遣うことも少なく、気楽なものです。
これがこの仕事の良いでもあります。

しかしながら、時間には厳しいんです。

倉庫は配達業界です。
配達業界で遅れは許されません。

お客さんは、トラックの出発が遅れると大損害を受けます。
スーパーの特売に間に合わない、到着まで人を待機させる人件費、コンビニの弁当が空っぽになる、工場の部品が届かず作業中断などなど。
チョットの遅延で数十万円、数百万円という大損害。

10分遅れただけでクレームの電話がバンバン鳴りますし、損害補填も請求されます。
二回遅れただけで「取引中止」も珍しくありません。
そのくらい時間の遅れに厳しいのです。

こうなると会社も時間に対してピリピリします。
もし遅れれば、上司から怒鳴られますし、プレッシャーもハンパないです。
給料を減額させられたり、トラックの運ちゃんからも怒鳴られたり、同僚からも煙たがられたりもします。

もちろん時間を守るのは大切です。
倉庫内作業員なら、誰もが感じていると思います。

でも守れないときもあるのです。
腰を痛めてるときだったり、パートさんが休んでいたり、そもそも荷物が多すぎたり。
慌てすぎると検品ミスという恐怖もあります。

それでも理由はなんであれ、遅れた責任はキッチリ取らされます・・・。
倉庫内作業は、こんな理不尽な業界です。

デメリット4:スキルが身に付かない

僕は最初の頃、倉庫内作業でもスキルが身に付くと思っていました。

フォークリフトの他にも色んな重機を使うので。
資格も取れるし、運転技術も身に付きます。
40歳や50歳になっても職があると思っていました。

しかしながら、実際は全然違います。

ハッキリ言って、スキルは身に付きません。
荷物を運ぶだけの仕事ですから。
そんな単純作業でスキルなんて身に付くわけがない・・。

業務によっては、未経験者でもたった1時間で、10年目のベテランと同様の仕事ができるほど簡単です。
身に付くものは筋肉ぐらいでしょうか。

他には、
ガマン強さ。
暑さと寒さへの耐性。
上手にサボるスキル。

正直どうでもいいスキルばかり・・。
社会で役に立つような、真っ当なスキルは身に付きません。

実際、この仕事を辞めた人を色々と見てきましたが、みんな結構悲惨です。
アルバイトだったり、派遣だったり、期間工だったり、交通整理だったり、タクシーの運転手だったり、介護だったり・・。
まともな給料をもらえる仕事は無理なようです。

最悪なケースだと、倉庫歴20年のベテラン男性で、腰を悪くして退職。
次の転職先が決まらず、2年間もハローワークに通い続けるも、無職のままで、住宅ローンが返済できず、家がなくなって、息子の大学入学費が払えず、消費者金融で借金をして、今はホームレスという悲惨な方もいます。
まあホームレスになる話はチラホラ聞きます・・。

もちろんフォークリフトの資格は取れます。
でも実はたった5日で取れる資格です。
だから業界的には、持っていて当たり前。
「文字の読み書き」くらいの当然の資格です。
ほぼ無価値。

倉庫内作業は、スキルが身に付きませんのでご注意ください。

デメリット5:リストラが多い

倉庫内作業で働けば、人生安泰と思っていました。
モノが流通し続ける限り、仕事がなくならないと思っていました。

しかしながら、最近徐々にロボット化が進んでいます。

例えば大手のニトリやアマゾンは、積極的にロボットを導入しています。
ロボットは人間より優秀だそうです。
作業が早く、まったくミスをせず、24時間働いても何一つ文句を言わずに、人間を管理するよりもラクで、ムダな人件費もかからない。
実際、アマゾンはロボットを導入することで、倉庫1つあたり約25億円の大幅なコストカットに成功しています。

だから、ほかの会社もアマゾンに追いつけと、ロボットをバンバン導入しています。
大手の会社はもちろん、中小の会社もロボットの導入を始めました。

こうなると、人手が余ってきます。
もし余れば、他の部署へたらい回しにされたり、島流しされたり、リストラされたり・・・。
倉庫作業員は、何のスキルも身に付かないので、どこへ行っても邪魔者扱いされるだけです。
それに耐えきれず転職する人は沢山いるそうです。

今後は、確実に小さな倉庫にもロボット化の波が来るでしょう。
そうしなければ、会社は生き残っていけないですから。

つまり倉庫作業員は、この世から消える可能性が高いです。
オックスフォード大学が発表した「AIに仕事を奪われる仕事」のTOP100にも入っていました…。
単純作業かつ、専門スキルも不要、コミュニケーションも不要なので、しょうがないかもしれません。

倉庫内作業は、リストラ確率が高い業界なのでご注意を!

デメリット6:給料が激安

恥ずかしながら。
昔の僕は、倉庫内作業の給料が高いと思っていました。
肉体労働は、そこそこ高給というイメージがありました。

しかしながら、実際の給料は激安です。

倉庫内作業は、年収300万円未満の人がほとんどです。
世間の平均年収は400万円弱だそうですが、それ以下です。

手取りにすると毎月16万円ほどです。
一般の人よりはるかに安い給料です。

でも無理はありません。
倉庫内作業は、誰にでもできる仕事ですから。
スキルが身に付かない仕事、つまり自分の価値が高まらない仕事です。
会社は、そんな人に高い給料を払うわけがありません。

生活は苦しいんですよね。
結婚して子供ができれば、生活費で給料なんて吹っ飛びます!

貯金もほぼゼロです。
何も買えないし、どこにも旅行に行けないし、子どもの大学費用も払えません。
急な出費をカードローンで回避することもしばしば・・。
夫婦共働きじゃないと100%無理です。

もちろん昇給はします。
でも、上がるのはほんのわずか。
僕は10年で1万5000円しか昇給していません。

僕が無能なだけなのかもしれませんが、ツイッターやfacebookなどで同業者の話を聞く限り、同じような感じなようです。

倉庫内作業は、最初から給料が激安なうえに、昇給もしない業界です。
給料が安くて退職する人は、数知れません。

デメリットまとめ

倉庫内作業は、仕事がきついし、将来性もないし、給料も安い。
これが現実です。

転職するのは止めておきましょう。
もし家族が転職したいと言ったら、僕は全力で止めます。

・・・

しかしながら!
倉庫内作業にもメリットはあります。
少ないですけど・・。

ただメリットを知ったほうが、より倉庫内作業のことが分かるはずです。
ということで、次は「倉庫内作業のメリット」を書きたいと思います!

メリット1:入社が簡単

倉庫作業は誰にでもできます。

ぶっちゃけ、スキル無しでも働けます。
未経験者でも1ヵ月働けば、勤続10年目のベテランと同等の仕事ができるほど簡単です。
学歴なんて関係ないし、年齢も関係ない。
体力があれば、誰でもいいんですよね。

だから入社が簡単です。
他の業界では不採用が続いたけど、倉庫会社には採用された人がたくさんいます。
40代、50代の人が行き場を失って、最後にたどり着くのが倉庫内作業。
これ倉庫のあるあるです。

もちろん、倉庫内作業でも不採用のことはありますよ。
でも不採用の人は、よっぽど問題がある人。

たいていの人は「応募=採用」です。

メリット2:コミュ力がいらない

倉庫は色々な人います。
パートさんだったり、派遣さんだったり、正社員だったり、トラックの運転手だったり。
人と関わる機会が多いのかなと思っていました。

しかしながら、人と関わることが滅多にありません。

倉庫内作業は、黙々とする一人でする作業です。
人と話をすることがほとんどありません。
人と話をするときは、何かのトラブルが起きたときぐらいです。

もちろん業務連絡はちょくちょくありますが、基本的には1一人です。
「今日は誰とも話してないな」という日もあるくらいです。

だから、コミュニケーション力なんて必要ありません!
実際、働いている人は、人と接するのが苦手、人見知り、人が好きじゃないという人が多いです。

僕自身、コミュ下手です。
内向的かつ、人見知りかつ、友達が数人しかいないという人間です。
それでも10年続いています。
むしろ内向的だからこそ10年続いているのだと思います。

倉庫内作業は、人付き合いが苦手な人に向いている業界です。

まとめ

倉庫内作業は、転職しないほうがいいです!
仕事がキツく、将来が不安で、給料も安いです。
現実はそんなもの。

しかし、僕のような内向的な人間には、ある意味天国です。
他人に気を使わなくていいのは、かなり気楽です。
もしかしたら天職なのかもしれません。

僕と同じような人には、オススメできる業界です。

どうせ働くなら、少しでも待遇の良い会社を見つけてください。
例えば→リクナビは、倉庫内作業の求人が日本一多いです。

→リクナビの公式サイトへ

こうしたサイトをうまく活用してみてください。
登録後に、限定求人も探せるようになりますので、まずは一度見てみてください。

それではご武運を!